今日はどのようにジュエリーを作っているか
について書いてみようと思います。
まず、日々なんとなく色んなジュエリーを見ています。
Pinterestというサービスを重宝していて
様々なデザインのジュエリーを見つつ
こんなのいいなぁ、と思えば
ストックしておくことができるサービスです。
そこにストックしておくとそのうち
「あ。こんな指輪作れないかな」などと思い
取り敢えず裏紙などにお絵描きをしてみます。
(↑FAXの裏紙に取り敢えず書いてみたイメージ)
このお絵描きを元に職人さんに相談します。
今回は3Dデータでの制作をしてみようと思ったので
3Dデータ作成からご相談できる職人さんと相談しました。
指輪のイメージやサイズ感、素材をどうするかなどお話しし
イメージを共有しつつ、3Dデータの制作をしていただきます。
またここでどれくらいの予算感でできそうか?もお話しし、
全体的な費用も想像しておきます。
バンドの太さは、可愛い感じにしたいのでなるべく細く作りたいのですが
指輪としての強度が低いのは、「なんなら毎日おつけいただきたい」
と思っているので避けたいところです。
そこで職人さんのご経験からアドバイスいただき
それとこちら側のイメージも考えつつ
細かな部分を修正していきます。
3Dの便利なところはサンプル枠を出力できること。
3Dプリンターでサンプルを出していただき
実寸のものを見ながらの検討も可能です。
結果、小さい方の枠を色んな宝石を
留めたりしたいなと思い、ベースのデザインでは
ただ平たい板があるだけにしてみました。
僕のイメージではこの指輪は繋がっていない円、なのですが
加工の工程を考えた職人さんが、型の時点では少し繋がっていた方が
加工がしやすいとのことで、この時点では繋がりがあります。
ここまででまずベースのデザインが出来上がりました。
この指輪を作るにあたって意識したことがいくつかあります。
ひとつ目は完結しない円です。
指輪は円です。
円には縁とか永遠とか繋がっていると言うイメージがあります。
それがもうちょっとで繋がってない。
なんて言うか人はそんなに完璧ではなく
物事は完全に丸くはおさまりません。
でもやり遂げていく。続いていく。そんなイメージを持っています。
また完結していない円にはその分伸び縮みに対応する余裕があります。
日々少しずつ変化する指のサイズにも柔軟な対応が可能です。
ふたつ目は選べること。
今回の指輪には
縦長のバーの部分と反対側の板の部分があり
バーにはダイヤを入れたり入れなかったりできます。
反対側には好きな宝石をあしらうことができます。
地金の色も選べます。
最初に作成する指輪は当初のイラスト通り
バーにはダイヤをあしらい
宝石は四角い宝石をチョイスします。
そして選ぶ宝石はエメラルドにしました。
僕の娘の誕生石です。
職人さんとダイヤの留め方などを相談します。
なるべく幅いっぱいにダイヤが並ぶような留め方でお伝えし
そして…
先にお渡ししたエメラルドのサイズに合わせて
石座が出来上がり。
バーに留まるダイヤのサイズを職人さんに出してもらい
なるべく雰囲気の合うようにダイヤを選びます。
エメラルドとダイヤをお渡ししたら
その後は石留めの職人さんにお願いします。
そして出来上がったのがこちらの指輪です↓
こちらの商品の詳細は十字屋商店のWEBページをご覧ください。
いかがでしたでしょうか?こんな感じで作っております。
それと、こちらの指輪は色々とアレンジが
できるような作りになっているので
今後展開していこうと思っています。
ただいま製作中の指輪がこちら…↓
地金と宝石を変えて作っております。
こちらのお話はまた出来上がったら…
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